就活時において、エントリーシートや履歴書を代わりに書いてもらう「代筆」という手段をとる方が増えてきています。家族や友人はもちろん、代行会社に有料で依頼する事例もあるようです。
そんな中「エントリーシートや履歴書の代筆はバレる?」「そもそも内容はあまり関係ない?」という疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、エントリーシートや履歴書代筆の是非について疑問に答える形で考察していきます。
そもそもエントリーシートや履歴書の代筆と言っても、以下2通りのパターンが考えられます。
エントリーシートや履歴書の内容については自分で考えて、提出する書類の清書を代わりの第三者に代行してもらうパターンです。
要するに自分の字が汚いあるいは自分で書く時間がない、他の人に代筆してもらうというパターンです。
エントリーシートや履歴書の内容(志望理由など)も含めて、第三者に代行してもらうパターンです。
文章構成能力に自信がない、客観的な自己分析ができていない、自己表現ができない。というケースにおいて、内容も含めて他の人に考えて代筆してもらうパターンになります。
結論から言えば、バレる可能性は少ないでしょう。
入社書類時の筆跡でバレるんじゃないかとの意見もありますが、入社書類もデジタル化が進んでいるので、実際に業務において文字を書く場面はほとんどないと言って等しいです。(もちろん職種や業種によって異なります)
また、入社後に上司や同僚とよっぽど親密な関係にならない限り、筆跡の違いに気づかれる可能性は少ないです。
筆跡鑑定に出さない限り代筆かどうかの真偽は判定できませんし、現実的に考えてトラブルや刑事事件でもないのに、選考のためにわざわざコストをかけて筆跡鑑定を行う企業は存在するのかという疑問も残ります。
内容に関しても、第三者に考えてもらったとしても人事・採用担当者は隅々まで内容を読んでいないでしょうし、細かく覚えていないです。
エントリーシートや履歴書の代筆の是非についてさまざまな意見があります。あくまで、一例として意見を以下にピックアップしました。
賛成意見では、「就活で勝つためには…」という結果を重視するスタンスから代筆を認めるような声が上がっています。
賛成意見では、「正攻法で勝負しなければ…」という倫理的なスタンスから代筆を良くないとする声が上がっています。
エントリーシートや履歴書の完成度が高くても合否にはほとんど関係ありません。そのため、あまりそこに多くの時間と労力をかけすぎるのは就活を行う上で非効率と言えます。
実際のところ、採用選考は対面で話をしないとわかりませんし、書類だけで合否を決められるのであれば、人事・採用担当者の仕事はものすごく楽なものです。
また、新卒採用においては大量の応募書類に目を通すため、人事・採用担当者は基本的に忙しいです。仮に足切りがあるとするならば、志望理由などを読まずに属性情報だけで判断される可能性が高いです。
面接まで進めば、内容に隅々まで目を通される可能性はありますが、そこまでいくと実際に対面での印象や話す内容の方が重要視されます。
当然のごとく、エントリーシートや履歴書が良い出来栄えで、わかりやすいことが大事なのは言うまでもありません。ただし、面接の場で、書類の内容を自己が話す言葉としてその内容を表現できないといけません。
さらに、面接の駆け引きの中でエントリーシートや履歴書に興味を持ってもらい、上手く自分にとって都合の良い質問に誘導していく必要があります。また、面接ではその場の臨機応変でトークによるアピールができないと評価してもらえません。
要するに、エントリーシートの完成度だけが高くても意味がないと言うことです。
エントリーシートや履歴書の代筆にフォーカスして解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
ちなみに身分や経歴などの詐称でなければ、代筆は違法として問われないようです。よって代筆の良し悪しは個人の価値観に委ねられます。
ただ、ひとつ言えるとするならば、エントリーシートや履歴書の完成度に細かく気を配る時間があるであれば、自分を磨くことに時間を割いたほうが良いですし、本気で志望している企業や業界であれば、最初から代筆なんて頼まなくても自分で何とかしようとするはず。
\ SNSでシェアしよう /