近年、一気に注目された働き方としてリモートワークが挙げられます。デジタル社会が浸透した昨今において、インターネット環境さえあればどこでも仕事ができるようになりました。
同時にいま増えているのが、「ノマドワーカー」と呼ばれる人たちです。
今回は、そんなノマドワーカーに必要な環境と持ち物、どのような経費がかかるのかを考察してみました。
ノマドとは、本来「遊牧民」を意味する言葉です。最近になってよく耳にする機会が多くなったノマドワーカーは、時時々で働く場所を変えて、まさに遊牧民のような働く人々のことを指します。
普通の会社員であれば、決められたオフィス・時間に毎日出社して、決められた時間に自宅に帰るというのが一般的でしょう。
一方で、ノマドワーカーは場所や時間に一切囚われることのなく働けるので、特定のオフィスに出社せずに、たとえば旅をしながら働くこともできるため、いま人気を集めています。
どうすれば、ノマドワーカーとして働けるのかはさておき、この記事では、ノマドワーカーに必要な環境と持ち物、経費について考察します。
ノマドワーカーと言えど、働く・作業をする物理的な環境がなければ成立しません。
考え得るだけの環境について「自宅」以外でピックアップしました。
それぞれについて具体的に見ていきましょう。
ノマドワーカーが働く場所として、最も一般的なのが「カフェ」が挙げられます。
最近では、ノマドワーカーやリモートワーカー向けにコンセント電源を完備したカフェも増えてきました。
ノマドワーカーが仕事に集中できるカフェの条件として以下がポイントとなっいてきます。
特に3点目が最も重要となってきます。というのもカフェを作業場にする場合、トイレをどうするかの問題があります。長時間滞在するとなるとやはりトイレのために一時的に席を離れざるを得ません。
その間に貴重品が入った荷物を盗まれるリスクもあります。
こう言った意味で、やはり客層の良さがカフェを選ぶ重要ポイントになります。
費用は、おおよそ1回の利用でコーヒー1杯分で200円〜500円程度かかります。長時間作業するとしても3~5時間ぐらいでしょうか。コスパは良いと言えそうです。
ただし、店内が混んでいる状況で長時間にわたって座席を占有するのは、店側や他のお客さんに対して迷惑がかかるため好ましくはありません。そこは、適宜空気を読んでカフェから場所を変える必要があります。
とは言え、朝から夜まで丸一日カフェにこもって作業する人はなかなかいないでしょう。
「コワーキングスペース」とは、従来のレンタルオフィスと異なり、専用個室ではなくラウンジなどの仕切りの無い空間で仕事ができるスペースです。
多くのコワーキングスペースは会員制で、専用の個室やデスクを持つプランが用意されています。
会員利用とは別に「ドロップイン」という形でスポット利用できるコワーキングスペースも多いです。
ラウンジの特性を活かして、他の利用者とのコミュニケーションを促しているのが大きな特徴と言えます。
利用料の相場は1時間500円程度。1day利用で1,500円~2,000円。月額会員であれば、10,000円~20,000円といったところでしょうか。
「ホテル」もノマドワークに利用できます。最近は特に、テレワーク・リモートワークの普及もあってデイユースができるプランを用意しているホテルが増えています。
地方のビジネスホテルも有名ホテルチェーンも、平日はノマドワーク・テレワーク応援プランを展開しているところが多いです。
ホテルの場合、客室のタイプが多種多様なので、ホテル選びの際は、デスク・椅子の有無など作業できる場所として向いているかよく吟味する必要があります。
宿泊であれば、安くても4,000円〜10,000円程度かかり、決して安いとは言えませんが、静かな環境でゆっくり集中したいという場合には、ホテルの利用をお勧めします。
キャンプ・アウトドアが好きであれば、キャンプ場で仕事をするのも良いでしょう。
自治体運営であれば、無料で利用できるキャンプ場も多い。(ただし、施設は充実していない。)
相場は1人であれば、1区画1000円〜あたりでしょうか。料金はピンキリです。施設の充実具合によって料金が異なります。
本当に何も無いキャンプ場であれば、電源から照明から何まで、すべて自身で用意する必要があります。
旅行が好きで、旅をしながら働きたいという場合であれば、民泊を選ぶと良いでしょう。
設備や環境的にはホテルとそう変わらず、ホテルよりも安価に滞在でき、また場所も多いのがメリットです。
一方で民泊は、完全に自分一人でプライベートに使えるアパートのような部屋や一軒家もあれば、シェアハウス的にルームメイトがいるケースもあります。
ホテルと同様に、どういった物件がリモートワークに向いているは、よく吟味する必要があります。
相場としては1泊あたり、2000円から5000円前後が平均的な価格でしょう。
最近では、マイカーの車内を改造して仕事場にする人も増えているようです。
車であれば、どこにでも移動できますし、コンビニの駐車場から海岸のそばまで、その時の気分に合わせて働く場所を変えられることが大きな魅了です。
また、ガソリンを消費しますが充電も賄えます。
ただし、駐車禁止の場所やお店の駐車場など長時間車を停めると迷惑がかかる場所での滞在はやめましょう。
公園で仕事をするのも一つの手です。大きなメリットとしては料金がかからないことと青空の下で新鮮な空気を吸いながら働けることです。
ただし、当然ながら気候や気温に左右されるので、そこで長時間仕事をするというのは難しいかもしれません。
続いて、ノマドワーカーとして働く上で必要な持ち物、以下の3種の神器(機器)をご紹介します。
はっきりと言って、この3点が揃えばノマドワーカーとして仕事ができます。
それぞれについて具体的に見ていきましょう。
ノートPCは、必要不可欠と言って過言では無いでしょう。
仕事に必要なスペックを考えると最低でも10万円以上のノートPCは揃えておきたいところです。
「WindowsとMacのどちらを使うか?」については非常に難しい選択です。業務に必要なアプリ、周囲の環境によってはWindowsが求められるケースが多いですが、もし制約がなければ使い慣れた方を選ぶと良いでしょう。
ただ、どちらでも良いと言う場合には、MacBookを選ぶことをお薦めします。
なぜなら、デザインが良いのは言うまでもなく、高解像度ディスプレイながらバッテリーの持ちも悪くないからです。
さらに、Macはフォントが綺麗なので、長時間作業しても目が疲れません。
ノマドワーカーに限らず、スマホはもはや現代人の生活必需品と言っても過言ではありませんよね。
あえてここで挙げた理由としては、ノマドワークではパソコンではなくスマホのみで仕事をするケースも多いからです。
結論から言うと、ノマドワーク時にスマホのほうが作業効率が良い場合、パソコンではなくスマホで仕事をしましょう。
メールやSNS、電話の利用には、パソコンよりもスマホを使ったほうがスムーズです。
カフェなどで仕事をする場合に、無料のWi-Fiスポットを利用しているノマドワーカーも少なくなりません。
ただ、フリーWi-Fiの通信はセキュリティ上の問題があります。
と言うのも、機密情報が漏れる可能性があるからです。もし重要なデータを取り扱う場合には死活問題となります。
仕事を行う上での信用面で、セキュリティが担保されたネットワーク環境は重要となるので、できれば「ポケットWi-Fi」「スマホでのテザリング」「VPN」のいずれかを選択する必要があります。
持ち運びの利便性を考えると、やはりポケットWi-Fiを持つことをお薦めします。
気になるポケットWi-Fiの料金ですが、通信無制限のプランで、月額5,000円程度といったところでしょうか。
以上、ノマドワーカーに必要な環境と持ち物、経費について考察しましたが、いかがでしたでしょうか。
ノマドワーカーは、リモートで行える仕事があって初めて成立でき、また仕事というのは人生の多くの時間を費やします。
ぜひとも自由を謳歌して、実りのあるノマドワークライフを楽しみたいものですね!
この記事が、ノマドワークを行う上での参考になれば幸いです。
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