突然ですが、テレワークで十分な満足を得られていますか?「エクストリームテレワーク」というものをご存じでしょうか?
エクストリームテレワークという新しい概念を取り入れることによって、単調でつまらない日々のテレワークを有意義なものに変えることができます。
本記事では、「エクストリームテレワーク」とはどういうものなのかについて、さらに具体的な実践例をいくつかご紹介します。
「エクストリーム(Extreme)」は、「過激」「極端」「極限」「極度」などといった意味を持つ用語です。
「テレワーク(Telework)」は、「tele=離れた所」と「work=働く」をあわせた造語です。
テレワークは、既に多くの方が経験している通り、ITを最大限活用することによって場所や時間にとらわれない柔軟な働き方を可能にします。
エクストリームテレワークは、このエクストリームとテレワークをかけ合わせた造語で、「極端なテレワーク」「過激なテレワーク」を意味します。
要するにテレワークをパワーアップ・拡張させたものと理解できます。
エクストリームテレワークの本質は、なぜ「極端なテレワーク」「過激なテレワーク」を行うのかという理由にあります。
エクストリームテレワークは、初りテレワークを楽しむ気持ちが重要になります。
というのも、部屋でずっと独りで過ごしているような働き方は、自身が正常な精神状態なのか狂ってきているのか分からなくなります。
いつもと違う環境で働きたい。マンネリ化した生活から脱却しよう!というのが、まさにエクストリームテレワークの真価であり、日々のテレワークライフを充実させるべく、今後さまざまなエクストリームテレワークが実践されていくと予想できます。
ここからは、さまざまなエクストリームテレワークの実践例をご紹介します。
エクストリームテレワークに該当するかどうかのポイントはやはり「極限」「極度」「過激」「極端」かどうかです。
例えば、「ホテルや旅館でテレワーク」などのワーケーションは、すでに多くの人が実践しており、今や一般的になりつつあるので、エクストリームテレワークに該当しないでしょう。
当たり前とされる環境から外れた所に、エクストリームテレワークの価値があると言えます。
登山しながらテレワークと言っても、低山であればエクストリームとは言えません。やはり夏季であれば富士山や北アルプスといった3000m級の山、冬季であれば雪山でなければ過激・極端とは言えないでしょう。
登山しながらテレワークとなると大きな課題となるのが、ネットワーク環境です。富士山や北アルプスであれば、通常の登山道から大きく外れなければ、通信環境が整備されており、問題なくインターネットが使えます。
ただし、電力は期待でき無いので「モバイルバッテリー」あるいは「ポータブル電源」を携行する必要があります。
山小屋の多くでは、野外にベンチを設置しているので、座りながらちょっとした作業も可能です。ただし、他の登山客の迷惑とならないように常に気を配ることが大前提です。
北アルプスであれば、テント場も充実しているので、キャンプしながらテレワークすることも可能です。
登山では、高山植物が咲き乱れ、雄大な稜線が続き、夜になれば今にも手が届きそうな満天の星空など、都会では決して味わえない多くの美しい景色に出会うことができます。
そんな絶景の中でも、最も多くの人を惹きつけるのは、山頂から眺める「日の出」や「雲海」ではないでしょうか。これを観るだけで仕事のストレスを一気に解放できます。
無人島でのテレワークもエクストリームテレワークです。
しかし、単に無人島と言っても、観光客が定期船に乗って気軽に訪れることができ、施設が充実しているような無人島でのテレワークは、エクストリームとは言えません。
これまで一度も開拓されていない、人が長らく定住しておらず(もしくはかつては定住していた)、漁船をチャーターすることでしか訪れることができないような無人島でのテレワークがエクストリームテレワークに該当します。
無人島でもテレワークは、登山と同様にネットワーク環境の確保がもっぱらの課題になります。おそらく衛星インターネット回線を利用することになるでしょう。
衛星インターネットを利用する場合には専用の機器が必要となり、また衛星インターネット提供事業者との回線契約が必要になってきます。
月額利用料金はまだまだビジネス向けであるため、個人利用の観点では高額ですが、今後衛星インターネットの個人向け利用も進む可能性があるので、気軽な価格で契約できるようになるかもしれません。
無人島には、電力も無いのでモバイルバッテリーなりポータブル電源を携行する必要があります。さらに長期滞在するのであれば、飲料水の確保や食料調達も欠かせません。
上記の条件が整ったとしても、安易な考えで無人島テレワークに挑むと遭難する可能性もあるので、相当なサバイバル術を持っていないと、また周囲の強力なサポートがないと成功しないでしょう。
※無人島の所有者の許可を得ることが大前提です。
クルーズ船や長距離フェリーなど、船上でのテレワークもエクストリームテレワークと言えます。
登山や無人島に比べれば過酷さは減少しますが、陸上から遠く離れた洋上という点、外洋に出れば衛星回線を利用する必要があり、特殊な環境であることを考慮すれば、エクストリームテレワークに該当します。
中には、実際にクルーズ船に乗りながらテレワークを行っている人もすでに実在するかもしれません。
船上でテレワークには、
といったメリットがあります。一方で、
といったデメリットがあります。船酔いに関しては個人差がありますが、現在の客船は揺れを抑える「フィン・スタビライザー」という装置がついているので、大きな揺れを感じることは少ないでしょう。
実際にクルーズ船を運用する企業は、すでにテレワーク需要に目を付けているようです。
例えば、アメリカに本社を置くクルーズ会社であるプリンセスクルーズ社では、船内Wi-Fi環境を強化し、陸上と同レベルの通信環境を整えることで、リモートワーク需要の取り込みを目指しているそうです。
船内の高速Wi-Fiサービスの通信能力を向上させることによって、客室だけでなくデッキやパブリックスペースでもオフィスと同様レベルに通信作業が可能になります。
今後はクルーズ船もテレワーク環境の選択肢のひとつにもなりうる動きと言えますが、これが当たり前になってくるとエクストリームテレワークからは外れるでしょう。
クルーズ船以外でも、遠洋漁船に乗り込んで漁業と2足のわらじを履きながら副業テレワークを行うという働き方もあります。これもかなり極端になるのでエクストリームテレワークと言えます。
USJやTDLなどのテーマパークや遊園地でのテレワークもエクストリームテレワークに該当するでしょう。
テーマパークや遊園地でテレワークには、
などのメリットがあります。
ただし、作業できるような専用スペースは用意されていないので、園内の休憩用ベンチやレストランのテーブルで行うしかありません。(観覧車に乗りながらという手も)
ただし、本来の用途ではないので、そのような所でPCを広げて作業していると園内マナー違反に当たる可能性もあります。また、周りの視線も冷たいです。トラブルにならないためにも事前に運営者側の許可を得ておくことをオススメします。
一方で近年においては、テレワーク需要を狙ってテレワーク専用プランを用意している遊園地もあるそうで、実際に「よみうりランド」では、テレワークプランを提供していました。(現在は終了している模様)
以上、エクストリームテレワークについて考察しましたが、いかがでしたでしょうか。
他にも具体的な例を挙げれば「自転車で日本一周しながらテレワーク」「出家して仏門に入って修行しながらテレワーク」などもエクストリームテレワークに当てはまるでしょう。
今後ますますテレワークが社会の中で浸透し、働く場所を自由に選択できる世の中に変化していくことが予想されます。
日々の仕事の中で、非日常を味わいたい方は、ぜひとも本記事を参考にエクストリームテレワークを始めてみてはいかがでしょうか。
また、ここで紹介した例以外に「こんなエクストリームテレワーク例があるよ」という場合は、ぜひお聞かせください。
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